うれしい感情を「うれしい」フォントで表現
文章の内容や感情に合わせ、最もイメージにあったフォントに自動変換するシステムが開発された。スマホでのコミュニケーションにも変化が出てくるかもしれない。
意味に合わせてフォントが自動変換。変換するフォントのパターンは12種類ある。
「腰が痛い」のフォントは、悩みや不安を表現。「子猫かわいい」の文字は癒やし・安らぎ風のフォントに変換。「ええい!やかましい!」の文字は強い怒りのフォントに変換。
ほかにも、励ましや喜び、美しさや豪華さ、恐怖や寒気、楽しさやうれしさを表現するフォントもある。さらに、デジタル系の単語はゲーム画面でよく使われていたドット文字に変換される。
また、自動変換されたフォントが気に入らなければ、変換候補からフォントを選択することも可能だ。
システムを開発した大日本印刷によると、SNSなどで文字を打つとサーバー上の変換システムが感情を解析してフォントを決定し、変換されたフォントをスマホに送るのだという。
大日本印刷・秀英体開発グループの伊藤正樹さん「フォントを少し変えるだけでガラッと受け取る印象が変わる。気持ちを文字にのせてメッセージを送ったり、受け手はパッと(文字を)見たら相手の気持ちが想像できる」
このシステムは将来的にはSNSに搭載するなど実用化を目指している。そこでこの日、初めて街へ出て若い女性たちの反応を確かめてみた。
タブレットに「今日の先生の話は、つまらなかった」と文字を打ちこむとフォントが変換される。
伊藤さんが「気持ち、ノリました?」と聞くと、女性からは「ノリました」「つまらなそう」という声が聞かれた。
今後はさらに多くの若者言葉にも対応できるようシステムの向上を図るという。
【the SOCIAL futureより】