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パレスチナ「大使館問題」で米政府を提訴

2018年10月1日 9:34

アメリカのトランプ政権が、中東・エルサレムに大使館を移転したのは国際法に違反するとして、パレスチナ自治政府が国際司法裁判所に提訴し、大使館の撤去を命じるよう求めた。

アメリカ政府は、イスラエルとパレスチナが帰属を争っているエルサレムをイスラエルの首都と認め、ことし5月、大使館をエルサレムに移転した。

国際司法裁判所によると、パレスチナ自治政府は28日、大使館の移転は「外交関係に関するウィーン条約」に違反するとして、提訴した。

条約によれば、大使館を置けるのは「受け入れ国の領域内」で、エルサレムは国際法上、イスラエルの領土ではないため、条約違反だと主張し、大使館の撤去をアメリカ政府に命じるよう、求めている。

大使館の移転が既成事実化されつつある中、パレスチナ側は改めて自らの正当性を国際社会に訴えた形。