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沖縄知事選“敗北”あす内閣改造…影響は?

2018年10月1日 18:29
沖縄知事選“敗北”あす内閣改造…影響は?

沖縄県知事選の敗北から一夜明け、安倍首相は2日の内閣改造などに向け人事を本格化させている。甘利元経済再生相が党の選挙対策委員長に内定し、小泉進次郎筆頭副幹事長は留任させる方向で調整している他、総裁特別補佐には稲田元防衛相の起用を固めた。

一方、1日朝、自宅前で取材に応じた新沖縄県知事の玉城デニー氏は笑顔で勝利を振り返った。亡くなった翁長雄志氏の後継として出馬した玉城氏は、安倍政権が支援した佐喜真淳氏に約8万票の大差をつけて当選した。

これまで政府・与党側は次々と幹部らを沖縄入りさせ、国政選挙並みの態勢でテコ入れを図ったにもかかわらず、敗北を喫することになった。

安倍政権が進める普天間基地の辺野古移設をめぐり、「移設反対」を掲げる玉城氏が勝ったことで県民の根強い反対意見が改めて示された形。

しかし、政府・与党内からは、この結果による政権運営への影響はないと強気の声も聞かれる。

菅官房長官は「政府としては早期、辺野古移設、普天間飛行場の返還を実現したいとの考え方は変わりありません」と述べ、予定通り移設計画を進める考えを強調した。

一方で、安倍政権への批判が敗北の背景にあるとの声もあがっている。

官邸幹部「安倍政権への飽きはあるだろう」
自民党議員「沖縄県知事選(での敗因)は安倍首相への批判票」
自民党議員「これで憲法改正はできないだろう」

また、来年夏に控える参院選についても厳しい見方が―。

自民党議員「参院選に向けて安倍首相は政治姿勢を改めないと“しっぺ返し”を食らう」

こうした中、焦点となるのが2日に行われる内閣改造。官邸の動きも慌ただしくなっていた。

―Q.人事の話は一切されていない?
自民党・高村副総裁「人事はないんだよな。皆さんが期待している人事の話はない」

―Q.総理とどんな話を?
自民党・萩生田幹事長代行「党の様々な人事ですとか段取りを色々準備するようにということで」

安倍首相は甘利元経済再生相を党の選挙対策委員長に起用する方針を固めた。新たな布陣で求心力を高めることができるのか、注目される。