業種を超えて…有翼ロケットにのせた夢 2
宇宙ベンチャー「スペースウォーカー」代表取締役CEOの大山よしたか氏に聞く「飛躍のアルゴリズム」。2つ目のキーワードは「アートディレクターから畑違いの宇宙ベンチャーへ 一体なぜ?」。大山氏を動かしたきっかけとは?
■偶然が生んだ“宇宙への道”
――“アートディレクターから宇宙ベンチャーへ”ということですが、きっかけは何だったのでしょうか。
元々、飛行機のデザインをしていたところからアートディレクターの仕事を始めていたので、航空宇宙産業といわれているだけあって、飛行機系の仕事は多かったんです。
そうなった時に、ちょっと宇宙ベンチャーに関する仕事を手伝ったりもしていて、宇宙はすごく魅力的だと感じていました。あと偶然なんですが、48時間かけてつくる“粘土の大会”というのが岐阜県瑞浪市でありました。
それに出場していた娘さんがいて、お父さんが宇宙のことをやっているという話を聞きました。そのお父さんというのが実は、弊社の米本浩一でして、僕は宇宙が好きなんで、話をしたいというところから米本との出会いは始まっています。
――子供時代に見たアニメの影響などもあったのですか?
プラモデルは作っていました。でも、スペースシャトルはやっぱり好きで、現存しているもの何か所か見に行っていましたね。そういうものもつながっていくんだなと思います。
――宇宙にどんどん引っ張られていったという感じがしますが、さすがにアートと宇宙は、ちょっと距離があるような印象を受けてしまうのですが共通点というのはありますか。
僕は代理店でアートディレクターをしていたので、企業のブランディングを専門にやっていて、そういう意味では、やはり宇宙産業もブランドとしてしっかりとしたものが必要だと思っています。
あと飛行機と宇宙は結構近いと思っています。また、ものづくりという点でも、広告ではなくてしっかりとした宇宙船を作ってくという所もタイムラインはしっかり組んでいけるよう進めています。
(3)へ続く