普段の生活の中で利用することが多いＡＴＭなどのキャッシュサービス。意外な所でお金を引き出せるサービスや、一風変わった進化をとげたものなど、今、多様化が進んでいるんです。


■券売機から現金引き出し

まず向かったのは、東京・渋谷区の「渋谷駅（東急東横線）」の改札口。現在、東急電鉄では、券売機に“ある機能”を追加する予定だといいます。それは――

「スマートフォンを使って、駅の券売機から提携している銀行の預金の引き出しを可能にするサービスを検討しています」（東急電鉄イノベーション推進課・八巻善行さん）

日本初となる、駅の券売機で口座から現金を引き出せるサービス。キャッシュカードは使わずにスマートフォンの専用アプリで、引き出す金額の申請を行います。するとＱＲコードが発行され、券売機の読み取り機にかざすだけで、現金を引き出せるんです。事前に申請をしておけばＡＴＭで操作するよりも時間が短縮されるそうです。

「会社や学校の帰りがけに、他のお店などに寄らずに、そのまま駅で現金の引き出しができるところがこのサービスのメリット」（八巻さん）

早ければ、来年の春から東急線の一部の駅でサービスを開始する予定です（手数料は各金融機関と同額の予定）。


■「何の用だ？」イケメンキャラが案内

一方、東京・新宿区にある銀行のＡＴＭコーナー。実は、女性に人気のサービスがあるんです。実際に使ってみると――

「やあ、待ってたよ！」「暗証番号、僕の誕生日だったりして」

何とイケメンのオリジナルキャラクターが、ＡＴＭの操作を教えてくれるんです。ほかのキャラクターでは――

「よう、何の用だ？」「持っていけよ、忘れ物するなよ」「わぁ、来てくれたんだ」「俺みたく、忘れ物いっぱいしちゃダメだよ」

キャラクターの個性にあわせた案内をしてくれます。

なぜ、この様なサービスを始めたのでしょうか？

「今回ＡＴＭをちょっとでも楽しく使っていただこうということで、新しいサービスを始めました」（セブン銀行　セブン・ラボ　長沢淳博次長）

多様化するキャッシュサービス。次はどんな新しいサービスが出るのでしょうか。

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ちなみにキャラクターは、銀行オリジナルということで、経営者から反抗期の高校２年生までいるそうです。