重力波観測装置「KAGRA」主要部品公開
ブラックホールの衝突などで発生する重力波の観測装置「KAGRA」の運用開始に向け、主要部品のサファイア製の鏡が公開された。
直径23センチ、厚さ15センチの世界最大のサファイア製の鏡は、時間や空間のわずかな歪みが宇宙空間を伝わる重力波を捉えるため、東大宇宙線研究所が岐阜県に建設中の観測装置「KAGRA」に取り付けられる。
トンネルの両端に鏡を取り付けてレーザーを往復させ、人には感知できないごくわずかな歪みを検出する仕組み。
重力波は2015年にアメリカの観測装置が世界で初めて観測に成功し、去年、ノーベル物理学賞を受賞した。より性能の高い「KAGRA」は、来年冬の観測開始を目指している。