葉山町のインスタは自治体としては異例の「フォロワー２万人」。その人気は葉山インスタ好きがオフ会を開くほど。狙い通り若者にも刺さっています。何がスゴイのでしょうか？

こちらは、インスタのトップページ。写真ごとにテーマとなる色がはっきりわかりますが、これが狙い。写真の並びをよく見ると、青、黄色、緑、赤、青、オレンジ。ページに一目ぼれするように、色の配置を考えて写真を掲載しているのです。

例えば、海の青さが伝わる写真。夕暮れ時の空は、赤い印象や、時間帯によっては黄色い印象の写真も撮影できます。緑豊かな葉山の町を生かした写真に、ヨーロッパを思わせるような白い壁をうまく使った写真。アジサイと夕焼けで紫色が際立つ写真もありました。

さらには、写真につけられているコメントも人気。キジの写真には「桃太郎待ちでーす」というコメント。他にも、親子が浜辺を歩く写真に「夏が来たぞおおおおお」、夕暮れ時の防波堤の写真に「よし、帰ろう」、父と子が海に向かう写真には「息子よ、この海のようにでっかくなれよ」など、その場の気持ちが伝わるようなコメントがつけられています。

撮影しているのは、葉山町の広報担当・宮崎愛子さん。１人で現場に出向き、一眼レフで撮影します。撮った写真はその場で携帯へ転送し、写真の編集は携帯で行うそう。広報の仕事をするまでは、写真を撮影したことはなかったという宮崎さんですが、今では自前のカメラを購入して、日々の風景を撮影しているそうです。

宮崎さん「インスタグラムが入口になって、葉山に訪れてくれたりとか、そういったささいなきっかけづくりに何か影響を与えられたらと思います」


【ｔｈｅ　ＳＯＣＩＡＬ　ｔｒｅｎｄより】