北海道は３日、付近に前線が停滞している影響で北部を中心に大雨となり、留萌市では住民に避難指示が出されたほか、石狩川や雨竜川が氾濫した。

留萌市では土砂災害の恐れがあるため、午前７時すぎに１４６世帯に避難指示が出て約８０人が避難、大雨洪水警報が解除されるまで４か所の避難所を開設することにしている。

午前８時ごろには深川市と沼田町の境を流れる雨竜川が氾濫。付近の住宅まで川の水が押し寄せた。増水の恐れがあることから深川市と沼田町では避難勧告が出されている。

また、午前１１時半すぎ、雨の影響で旭川市など石狩川下流が氾濫した。田や畑が水につかり、地元の消防などが川岸に土のうを積んで対応していた。

午後３時までの２４時間の雨量は旭川市で１４３．５ミリ、留萌市で１４３ミリなどとなっている。

交通機関にも影響が出ていて、ＪＲ北海道は札幌と旭川や稚内、網走を結ぶ特急５４本を含む１７１本が運休している。国道も５路線６区間が大雨による通行止めになっている。

引き続き、河川の増水や氾濫、土砂災害に警戒が必要。