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米朝会談 非核化は?側近交えた拡大会合

2018年6月12日 12:21

アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長による史上初の米朝首脳会談が日本時間12日午前10時からシンガポールのセントーサ島で始まった。トランプ大統領の同行取材をしている井上幸昌記者が国際メディアセンターから伝える。

Q.会談はどう進んでいるか?

30分ほど前から始まったお互いの側近を交えた拡大会合が午前11時半現在も続いているとみられる。

この会合には北朝鮮を2度訪問し、この首脳会談の流れを作ったポンペオ国務長官、そして、北朝鮮がかつて「人間のくず」と呼んだ強硬派のボルトン補佐官も同席。最終的な詰めの協議が行われているとみられる。これより前に行われた通訳だけを交えた「1対1」の会談は予定通り45分で終わった。最大2時間に及ぶとの報道も出ていたので、会談が順調に進んでいることをうかがわせる。大統領も記者団に「とても良い素晴らしい関係だ」と語っている。

ホワイトハウスの報道官が提供したホテル内の画像には、米朝それぞれの代表団が会談の様子をテレビモニターで一緒に見ている様子が映っている。

Q.首脳会談、最大の焦点の「非核化」はどうなるのか?

今回は、大枠での合意にとどまるとの見方が有力。12日朝、ある情報筋はホワイトハウス内部の声として「今回の会談は今後の協議日程の調整、そして、お互いをよりよく知るための会談に過ぎない」と語っている。非核化を目指すという大方針では合意するものの、具体的な期間や手順は今後の交渉に委ねる形になるとの見方が有力。

一方、双方が会談の成果としてアピールできる朝鮮戦争の終結については合意に達する可能性も想定される。

Q、この後の日程はどう進むのか?

会談自体はあと2時間ほどで終了する見込み。午後0時半頃からは食事を取りながらのワーキングランチ。全ての会談が終わった後、日本時間の午後5時頃、トランプ大統領が会見を開き、今回の歴史的会談の成果を内外に発表することになっている。