全国的に梅雨入りしているところも増えて、温度・湿度共に上昇する時期になってきました。この時期こそ、ダニ対策はいかがでしょう。

ダニが好む環境は温度が２０～３０℃、湿度が６０～８０％ということで、まさにこれからです。そして特に繁殖しやすいのが布団なんです。

布団を干したり、掃除機をかけたりする人は多いかもしれませんが、実はそれだけでは足りません。ダニ対策のポイントは「高温」と「乾燥」。天日干しをすることで乾燥でき、ダニが生息しにくい環境はできるのですが、真夏に干しても温度が足りず、生きているダニの多くには効果がなく、死滅させることはできません。

そこで天日干しをする前にひと手間、スチームアイロンでダニ退治をします。ダニは、５０℃以上が死滅する目安と言われているんですが、高温になればなるほど、短時間で死滅させることができるんです。だからアイロンをかけた後に、天日干しをするのが効果的なんです。

また、ダニを退治できていても死骸や糞（ふん）がエサとなって、ダニが繁殖する原因にもなるので、最後の仕上げに掃除機をかけてダニを吸い取りましょう。

生き残ってしまったダニは、繊維にしがみついてとても取り除きにくいんです。ダニの研究一筋で関連する商品を取り扱う有限会社日革研究所の中田さんに話を聞いたところ、「スチームアイロンの蒸気をダニに直接当てれば、効果は期待できるが布団内の全てのダニを死滅することはできない」「定期的なケアでダニが生息しづらい環境を保ち続けることが重要」だということで、忙しい時でも週に１回天日干しを習慣づけるといいそうです。

ちなみにシルクなど熱に弱い素材の場合は傷んでしまう可能性があるので、洗濯表示を確認してから試すようにしてください。