今回のテーマは「右を向きたがる矢印」。今、インターネット上で話題になっている矢印があるんです。

この右を向いている矢印、回転させると左向きになると思いきや、不思議なことにまた右向きになるんです。

この動画は今月、ツイッターにアップされ、「すごすぎる！解説ほしい」「なんでか全然わかんない」などのコメントがあり、「いいね」が７万以上もつきました。

この不思議な矢印を作ったのは、目の錯覚などを研究している明治大学の特任教授・杉原厚吉さんです。杉原教授は、目でみるモノが全て正しいものではなく、錯覚が起こりえると知ってもらいたいとこちらを作ったそうです。

なぜ、こんなふうに見えるのかというと…実は矢印の断面に秘密があるんです。真上から見ると上下が出っぱった楕円形ですが…角度を変えて見ると、断面がでこぼこになっているのがわかります。

このでこぼこは、１８０度回転させると対称になる、点対称になるようにカットされているんです。そのため、右に向き続けているように見えていたんですね。

杉原教授によると、人の目は、縦や横の平面をすぐ認識できても、凹凸などの奥行きがあると、光や影の具合で認識しづらくなりこうした錯覚を起こすんだそうです。