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「はしか」GW明けは要注意!どう防ぐ?

2018年5月8日 20:32
「はしか」GW明けは要注意!どう防ぐ?

「はしか」の流行が続いている。全国の感染者は8日までに119人にのぼることがわかった。さらなる感染拡大が心配されるのが、ゴールデンウイーク明けのこの時期だという。どうすれば防げるのだろうか?

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はしかは麻しんと呼ばれる感染症。今年に入ってから8日朝までに119人の感染が報告されていて、沖縄、愛知、東京などあわせて12都府県で確認されている。

大流行した2007年のデータを見ると、5月に入り、ゴールデンウイーク後に急激に増えていた。旅行や帰省で人の移動がいつもより激しくなるため、感染が急速に広がりやすいとみられている。

2007年5月には、学生がはしかに感染し、早稲田大学や上智大学など都内の大学10校以上で休講の措置がとられた。

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そもそも、はしかとはどういう病気かというと、感染から発症までの潜伏期間は10日ほど、発熱やせき、鼻水など風邪のような症状。ただ、風邪と違う特徴は、口の中に白い斑点が出るところや、発症して2、3日たつと39℃以上の高熱が出て赤い発しんが顔や体に広がるところ。これらは1週間から10日で回復する。

怖いのは、合併症を起こすこと。免疫力が下がるため、肺炎や脳炎などの合併症を起こすことがあり、先進国でも1000人に1人の割合で死亡する可能性があるという。また、妊娠中にかかると流産や早産をひき起こす可能性もある。

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もし、はしかにかかってしまったらどんな治療をしたらよいのか?はしかに直接効く特効薬はないため、高熱など症状をおさえる薬を飲む対症療法が基本。栄養をとり、よく休み、治るのを待つしかない。

さらに感染力がとても強い。厚生労働省によると、インフルエンザの場合はせきやくしゃみによる飛まつ感染のため、手洗いやマスクである程度予防できるが、はしかは空気感染をするため、同じ空気を吸っているだけでうつるリスクがある。同じ電車に乗っているだけ、すれ違うだけでも感染することがあり、インフルエンザの10倍の感染力がある。

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病院ですぐに診てもらおうと思いがちだが、病院で他の人にうつしてしまう可能性もある。厚労省は、まずは医療機関に電話で相談してから受診するよう呼びかけている。

電話すると、裏口から入るよう案内されたり、隔離した空間で診察を受けることもある。

感染を防ぐには、うがいや手洗い、マスクだけでは予防できず、ワクチンの予防接種を受けるしかない。はしかに感染した経験があったり、過去に2回予防接種を受けていたりすれば、感染のリスクが低い。

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この予防接種は、国が接種を推奨する「定期接種」とされていたかどうかが世代によって違うので注意が必要。

厚生労働省によると、28歳以下の人は2回の予防接種の対象となっている。28歳から45歳の人は1回の予防接種しか受けていない場合が多く、45歳以上の人には接種が行われていない。

特に注意が必要なのは、自然にかかった経験がなく、予防接種を1回しか受けていない人。親に聞いたり母子手帳を見直したりして、予防接種を何回受けたのかを確認する。危ないなと思ったらワクチンを打つことが大切。

45歳以上は、はしかがはやった時代に知らないうちにかかっていることもある。風しんと見分けがつきづらく、すでに抗体をもっている可能性がある。

妊婦は接種できない、そのためにも家族が接種することが大切。一般的にワクチン接種の料金は1万円ほどと言われている。自治体によっては助成を受けられるところもあるため、各自治体や保健所に問い合わせてみてはどうだろうか。

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厚生労働省は、はしかが流行する国や場所に行く可能性がある人は、予防接種についてかかりつけの医師に相談してほしいとしている。

いまGW明けのこの時期に特に感染が拡大する危険があるため、はしかの知識を家族で共有するなど、しっかり備えておいてはどうだろうか。