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ノーベル文学賞の発表見送り「信用低下」

2018年5月4日 17:06

今年のノーベル文学賞の発表が見送られることになった。関係者による性的暴行などの疑惑で生じた混乱を受けての異例の措置。

受賞者を選考するスウェーデン・アカデミーは日本時間4日午後4時に声明を出し、今年のノーベル文学賞の発表を見送ることを明らかにした。見送りは異例で、1949年以来だという。

アカデミーをめぐっては、選考委員を妻に持つ文化界の大物男性が、女性18人に性的暴行をしたり、文学賞の受賞者を事前に外部に漏らしたりした疑惑が表面化している。

これを受けて事務局長らが辞意を表明するなど選考委員の間で対立が勃発、アカデミーは見送りの理由について「社会的な信用が低下したため」などとしている。

今年の受賞者は翌年に持ち越され、来年10月に2人が発表される予定。