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近くシリアに軍事攻撃か 多国籍軍検討も

2018年4月11日 4:24

中東・シリア情勢が緊迫している。化学兵器の使用が疑われる政権側の攻撃があったことを受け、アメリカのトランプ大統領が近く対抗措置を決断、軍事攻撃に踏み切る可能性がある。

トランプ大統領は9日、シリアへの対抗措置について「まもなく決断する」と表明したが、今のところ新たな発表はない。ホワイトハウスは「シリア対応を指揮し、世界情勢を見守る」との理由で今週予定していた大統領の南米訪問を取りやめると発表した。

一方、アメリカ・メディアによると、シリア攻撃が可能な海域にはすでに、ミサイル駆逐艦が展開していて、数日以内に別の駆逐艦も到着するという。

さらに、ロイター通信は政府当局者の話として、トランプ政権が多国籍の軍による攻撃を検討していると伝えている。

トランプ大統領はイギリスのメイ首相やフランスのマクロン大統領と相次いで電話会談しており、軍事行動について協議した可能性もある。

一方、シリア人権監視団によると、シリアのアサド政権軍は、アメリカなどの攻撃に備えて、軍の基地などで、10日から3日間、警戒態勢を敷いているという。