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シリア政権側が“化学兵器”米露が非難応酬

2018年4月10日 10:47

内戦が続くシリアでアサド政権側が化学兵器を使用した疑いをめぐり、国連安全保障理事会の緊急会合が9日に開かれ、アメリカとロシアが非難の応酬を繰り広げた。

緊急会合でアメリカは「アサド政権が化学兵器を使用した」として、後ろ盾となっているロシアの責任を追及した。

ヘイリー国連大使「ロシアの手はシリアの子供たちの血にまみれている。犠牲者の写真を見ても何も感じないだろう。こんなことができるのは化け物だけだ」

ヘイリー大使はさらに、トランプ大統領が軍事攻撃も含めた報復を検討していることを踏まえ「安保理が対応を失敗してもアメリカは対抗する用意がある」とロシアをけん制した。

これに対しロシア側は「化学兵器の使用は作り話だ」と真っ向から否定。さらに、国際機関による調査への協力を呼びかけるアメリカに対して「アメリカの友人はノーと言えない人たちばかりで、我々は友達になるつもりはない」と反発した。