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東京に“鎌倉超え”大仏 11日から公開

2018年4月9日 19:40
東京に“鎌倉超え”大仏 11日から公開

大仏と言えば、奈良や鎌倉が有名だが、何と東京都内にも新たに大仏が造られた。11日から一般公開されるこの大仏、大きさは鎌倉の大仏を超えるという。大仏を建立した狙いとは――

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都心から車で約1時間半。東京・日の出町に新たに登場したのが、山の上にそびえ立つ、黒光りする大仏。

大仏の名前は鹿野(ろくや)大仏。像の高さは12メートルで、台座などを含めると18メートルある。地元のお寺、宝光寺が新たに造った。

日本で大仏と言えば、神奈川・鎌倉市の高徳院や、奈良市の東大寺にある大仏がよく知られている。

日の出町に完成した大仏は、像の高さが12メートル。奈良の大仏が14.98メートル、鎌倉が11.3メートルなので、鎌倉を超える大きさとなる。

総工費は約4億円。鎌倉を超える大きさの大仏を都内に建てた狙いはどこにあるのだろうか。

宝光寺・八坂良秀住職「たまたま鎌倉の大仏様より少し大きくなったというのが実情。申し訳ないことしちゃったなという思いは少しあります。大仏様をお迎えすることによって、(東京の)西多摩全体が元気になっていただければいいかな」

大仏は、11日から一般公開される。

東京・日の出町も、観光客誘致の起爆剤にしたいと考えている。

日の出町産業観光課・吉村秀樹課長「日の出町は観光資源が本当に少ないので、これから日の出町にとって観光客を呼んでいただける、本当に喜ばしいもの。色んな所を巡っていただければ、いろいろな面で経済効果もあると思う」

さらにこんな期待も――

日の出町産業観光課・吉村秀樹課長「外国人の方が大仏に興味があるのではないかと思う」

大仏のパーツは山形で製造され、東京へ運搬。寺で大仏の組み立て作業が行われた。

製作にあたって、特に大きくこだわったポイントがあるという。

宝光寺・八坂良秀住職「今風で言うイケメンというかたちですけども」

大仏の顔は、少し離れて正面から見る時と、真下から見上げる時などでは見え方が違ってくる。大仏を下から拝む場合でも、優しい、“イケメン”風の表情に見えるよう、工夫したという。

3年前には関係者が集まり、10分の1サイズのミニチュアを寝転んだ状態で見上げ、表情の見え方を研究していた。

宝光寺・八坂良秀住職「優しさであったり、ほほえみであったり、凛々(りり)しさであったり、本当に全てを見守ってくださるような、そういったお顔でお参りできると思う」

無料で公開される日の出町の大仏。東京の新たな名所になるのだろうか。