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意外と知らない…“お薬手帳の活用”

2018年4月2日 18:00
意外と知らない…“お薬手帳の活用”

保険薬局に行くと提示するよう言われる「お薬手帳」。実は持っていくと、お得なこともあるんです。

「お薬手帳」とは、これまでに処方された薬の名前や量、服用回数などの記録を残せる手帳のこと。保険薬局に持参すれば、飲み合わせをチェックし、副作用を防げることもあります。

実は2016年4月から「お薬手帳」を持って、半年以内に同じ薬局に行くと、3割負担の患者の場合、毎回40円安くなります。薬局で聞いてみると、意外にも知らない患者さんも多くいました。

なぜ患者の負担額が軽くなるのかというと、患者が過去にどんな薬を出されていたかを薬剤師がすばやく把握できるので、調剤がスムーズにできるからなんです。

薬剤師「お薬手帳をお持ちいただくと、私たち薬剤師を助けてもらっているということで、お安くなるということなんですね」

最近では、スマートフォンを活用した“電子お薬手帳”もあります。薬局によっては、調剤された薬の内容をQRコードで読み取り、スマホに保存できる仕組み。服用回数なども細かく載っています。スマホなら、旅行先で具合が悪くなった時など、“お薬手帳をすぐ取りに帰れない状況”でも服薬歴が確認できます。

また、自分の情報だけでなく、家族の服薬歴までひとつのアプリでまとめることもできます。さらに、飲み忘れを防ぐアラーム機能がついているのもスマホならでは。「お薬手帳」をうまく活用して、自分自身、また家族の健康管理に役立てたいですね。

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飲み合わせについては、薬だけでなく、健康食品やサプリメントも大事な情報となるんだそう。薬剤師に丁寧に詳しく伝えることが大切です。