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佐川氏「証言拒否」 与野党の反応は

2018年3月27日 12:04
佐川氏「証言拒否」 与野党の反応は

森友学園に関わる決裁文書の改ざんをめぐり、佐川前財務省理財局長の証人喚問が行われている。国会記者会館の山崎大輔記者に聞く。

Q:これまでの証言に対して与野党の反応はどうなのだろうか?

最大の焦点だった誰が何のために改ざんを指示しのたかについて、佐川氏が捜査中を理由に証言を拒否したことに野党側は猛反発している。

希望の党・泉国対委員長「どれだけ佐川氏に真相をこの場で述べる、まさに良心に従って述べるという気持ちがあるのかということは疑わざるをえない」

立憲民主党・辻元国対委員長「自らトカゲの尻尾になろうとしてるのかなと。全て理財局で完結をさせて幕引きを図ろうとしているという意図を感じました」

その一方で佐川氏は決裁文書の改ざんは「理財局内部で行った」として安倍首相や昭恵夫人、麻生財務相らの関与について「指示はなかった」と明確に否定した。

希望の党幹部は「理財局単独犯というシナリオありきの感じだ。ますます実態が分からなくなった」と佐川氏の証言を厳しく批判している。

一方、自民党幹部は「改ざんはあくまで理財局の話だということがはっきりした。これが全てだ」と評価している。また、与党幹部も「佐川氏が理財局以外は関わっていないと証人喚問で断言したことは安倍政権にとっては大きい」と話している。

ただ自民党の若手議員が「納得がいかない。一番肝のところが分からないんだから問題の解決とは言えない」と話すなど、党内から批判の声も出ている。

野党側は「疑惑はさらに深まった」として安倍首相の昭恵夫人の証人喚問を求めるなど攻勢を強める方針。