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肌色やシミも…縄文女性の“顔”詳細に復元

2018年3月12日 15:17

発掘された縄文人の歯から取り出した遺伝情報をもとに、その顔を肌の色やシミの状態などまで詳しく復元した復顔像が公開された。

国立科学博物館や山梨大学などの研究チームが復元したのは、40歳代後半から50歳代前半の女性の顔で、肌は褐色、目の色は茶色。髪の毛は細く縮れていて、しわやシミの状態に至るまで、女性の顔の特徴が詳しく復元されている。

研究チームは、北海道礼文島の遺跡から出土したおよそ3800年前の縄文人の奥歯からDNAを取り出し、遺伝情報を分析することで、女性の顔を精密に復元することに成功した。

これまで、古代人の顔は、発掘された骨の形をもとに現代人の顔の情報を参考にして推測されていたが、今回のように骨の遺伝情報から特徴を把握し、正確に復元されたのは日本初だという。

この復顔像は、国立科学博物館で13日から一般に公開される。