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アサド政権、無関係映像で反体制派を非難か

2018年3月3日 19:33

シリアで、アサド政権側の攻撃で多数の死傷者が出ている東グータ地区をめぐり、政権側が、「反体制派は負傷者をでっちあげている」と非難した映像が、まったく関係のない場所の映像だったことが分かったと中東メディアが報じた。

中東の衛星テレビ局「アルアラビーヤ」は先月28日、アサド政権側のメディアが公開した、東グータ地区で反体制派が子どもに特殊メークを施し、負傷者をでっちあげているとする映像が、まったく関係のないものだったことが分かったと報じた。

映像は、パレスチナ自治区のガザ地区で毎年行われている医療訓練の様子で、訓練の参加者に血のりなどを使った特殊メークを施している様子だとしている。

東グータ地区ではアサド政権による激しい爆撃が続いているが、反体制派側は、巻き込まれた市民の様子などをSNS上で頻繁に公開し、国際社会に支援を呼びかけている。

政権側としては、映像はでっちあげだと非難することで反体制派側のこうした動きを封じ込めたい狙いがあったものとみられる。