歌舞伎俳優の坂東玉三郎（６７）が２８日、「越路吹雪を歌う特別コンサート『愛の讃歌』」の製作発表会見を都内で行った。

　玉三郎が敬愛するシャンソン歌手の越路吹雪さんの歌を次世代に引き継ぐために開催するステージ。
　越路さんが元宝塚歌劇団男役トップスターだったことから、各公演には真琴つばさ（５３）や姿月あさと（４７）ら越路さんの後輩たちもゲストで登場する。

　生前、越路さんの舞台を観劇したという玉三郎はその人柄を「アツい人。舞台だけに一生をかけていた人だと思います」と回想。
　越路さんの歌声を再現するのは不可能としつつも、「越路さんという一人のレジェンドを思って、（越路さんを知る）みんなで楽しくステキな歌を歌いましょう」と趣旨を明かした。

　この日、会見に同席した真琴は玉三郎の越路さんに対する“愛”について「玉三郎さんは何もなくても（楽曲の）歌詞が全部出てきて、歌われる。心の中に（越路さんの歌を）全部コピーされているんですか？」と驚きを明かし、公演に向けて「越路さんへの尊敬の思いを表せるような舞台にしたいなと思います」と意気込みを語った。

　公演は４月８日の群馬・伊勢崎市文化会館でスタートし、全国９都市を回る。