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経済困窮のベネズエラ 独自の仮想通貨発行

2018年2月21日 10:39

経済が危機的な状況にある南米のベネズエラは20日、政府が独自の仮想通貨を発行した。国が発行する世界初の仮想通貨としていて、アメリカの経済制裁に対抗する狙いがある。

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ベネズエラが発行した仮想通貨は、その名も石油を意味する「ペトロ」で、世界最大の埋蔵量といわれる原油を担保に、政府が信用保証するという。

事業計画書によると、売り出し価格は、1ペトロあたり60ドル、日本円で約6400円で、国が発行する初めての仮想通貨としている。

ベネズエラは、自国の通貨が暴落するなど経済が困窮していてアメリカの経済制裁によって債券による資金調達ができないため、仮想通貨を売り出して新たな投資を呼び込む狙いがある。

これに対しアメリカは、投資家らに「取引は制裁に抵触する」と警告していて、ベネズエラの狙い通り計画が進むかは不透明。