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裁量労働「ねつ造では」安倍首相は指示否定

2018年2月20日 15:36
裁量労働「ねつ造では」安倍首相は指示否定

厚生労働省が「不適切だった」と認めた裁量労働制の方が一般の労働者より労働時間が短いというデータについて、野党側は20日、政府がねつ造したものではないかと追及した。国会記者会館から高柳裕美記者が伝える。

立憲民主党の長妻代表代行は、データが裁量労働制の拡大に向けて「うますぎる話だった」として「ねつ造じゃないのか」とただした。

立憲民主党・長妻代表代行「これ我々、3年間ある意味ではだまされ続けてきたんですよ。ねつ造でないということはぜひ証明していただきたい。調査していただきたいと思うんですが、本当にねつ造じゃないんですか」

安倍首相「官邸内でもう一度よく調べたわけでございます。その結果、私や私のスタッフから指示を行ったことはありません。しかしながら、今般結果として性格の異なる数値を比較していたことは不適切であり、私からも深くおわびをしたいと思います」

安倍首相はこのように、自らの指示を否定した。その上で、「役所から上がってきた資料を信頼して答えざるをえない」と釈明した。

一方、立憲民主党の逢坂議員は、政府が成立を目指す働き方改革関連法案には裁量労働制の対象拡大も盛り込まれていることから、国会提出を見合わせるよう求めた。これに対して安倍首相は、「裁量労働制でより効率的で柔軟性を持った働き方ができる」とした上で、準備が整い次第、法案を国会に提出する考えを示した。