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ゲームの本?いいえ、“くすり”の本です

2018年2月8日 16:13
ゲームの本?いいえ、“くすり”の本です

風邪に気をつけたいこの時期に注目の本があります。かわいいイラストを使ってストーリー仕立てに“薬”を説明した本「王子様のくすり図鑑」。どんな本なのか紹介します。

中身を見てみると、私たちがよく使う薬たちがウイルスと戦っています。イラストがゲームのようになっていて、子どもも楽しめるということです。

注目されたきっかけはツイッター。投稿者が子どもと薬局に行った際、思わず夢中になって読んでしまったとツイートしたところ、5万5000件以上の“いいね!”がつき、その影響で一時は在庫がなくなるほど話題になりました。

一見、ゲーム会社のような作風ですが、普段は医療関係者向けに薬の専門書を扱っている出版社が作っています。かわいらしいイラストを使ったものは、創業96年で初めてとのことです。

担当部長の鹿野さんは、「幼い頃から薬の効果など、大事な部分を知って使って欲しい。薬はイヤなものではなく味方なんだよ」と伝えたいと話してくれました。

この本の分かりやすさは、多くの薬剤師にも認められています。江戸川区の薬剤師会は、子どもたちへの薬の安全教育につなげたいと考え、区内の104校すべての小中学校にこの本を寄贈したそうです。

他にも、薬をより詳しく説明した「王様のくすり図鑑」と、漢方薬にしぼった「皇帝の漢方薬図鑑」があるそうです。