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トランプ政権が新核戦略 核兵器の役割増大

2018年2月3日 9:37

アメリカ・トランプ政権は2日、核兵器の役割を増大させることを打ち出した新たな核戦略を発表した。オバマ前政権による「核なき世界」の方針から大きく転換するもの。

トランプ政権が2日に発表した新たな核戦略では、抑止力を高めるため核兵器の増強や近代化を打ち出している。さらに、核兵器の使用を「極限状況」に限定するとしながらも、アメリカや同盟国が核を使わない通常攻撃を受けた場合も、核で反撃する可能性を明記した。

核兵器使用の可能性を高めるものだと懸念する声も出ているが、トランプ政権は反論している。

シャナハン国防副長官「我々は効果的な抑止力の維持を望んでいる。(この戦略は)核が使われる危険性を小さくするものだ」

また、核による先制攻撃の可能性を排除しないとしたほか、核の近代化を進めるロシアと中国、そして核開発を続ける北朝鮮を「現代の脅威」と位置づけ、強くけん制している。