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「北へ石油供給」米大統領の批判に中国反論

2017年12月30日 8:41

アメリカのトランプ大統領が、北朝鮮への石油の供給を許しているなどと中国を名指しで批判したことを巡り、中国外務省は、「今年8月以降、船は中国の港に寄港していない」などと反論した。

トランプ大統領はこれまで中国に対し、北朝鮮への石油の全面的な供給停止を求めてきたが、28日、ツイッターで「現行犯だ。中国が北朝鮮への石油供給を許していることに非常に失望している」と投稿し、中国を名指しで批判した。

またトランプ大統領は、「こうしたことが続けば北朝鮮問題を巡る友好的な解決は一切なくなる」と強調している。

トランプ大統領の言う「現行犯」が具体的に何を指しているかは明らかではないが、韓国メディアは26日、「10月以降、中国の船がおよそ30回にわたって海上で北朝鮮の船に石油を密輸しているのをアメリカの偵察衛星が捕捉した」と報じていた。

一方、中国外務省の華春瑩報道官はこの報道について「この船は、今年8月以降、中国の港に寄港しておらず、出入りした記録がない。報道は事実と合致していない」と反論している。