アメリカのトランプ大統領が打ち出した心と体の性が一致しないトランスジェンダーの軍への入隊禁止について、国防総省は１１日、一転して来年１月から入隊を認めると発表した。

　トランスジェンダーの軍入隊をめぐっては、トランプ大統領が今年７月、オバマ前政権の方針を覆す形で、一切認めない方針を表明した。その後、国防総省に正式な対応を指示していたが、これに反発する人権団体などが提訴。今月、連邦地裁がトランスジェンダーの軍入隊を認めるよう求める判決を下していた。

　これを受け、国防総省は１１日、来年１月１日からトランスジェンダーの入隊申請を受け入れると発表した。指針では、性適合手術を受けた人が術後１８か月間、状態が安定しているなどの一定条件をクリアした場合などに限り、採用できるとしている。