×

“制裁強化”議論進む? 安保理緊急会合へ

2017年11月30日 6:07

 北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、国連の安全保障理事会は緊急会合を開く。制裁強化に向けた議論が進むかが焦点。アメリカ・ニューヨークから平本典昭記者が伝える。

 安保理はこれまでの制裁措置を着実に実行するという「待ち」の姿勢を貫くのか、それとも新たな制裁を目指す「攻め」の姿勢に転じるのか、議論が割れている。

 フランス国連大使「さらに制裁を厳しくするべきだと思う。関係各国と迅速に進める準備ができている」

 ある安保理関係者は「ミサイルの脅威は格段に上がり、強い制裁を求める声が高まるだろう」と、圧力強化に向けて動きだすとの見方を示している。しかし、中国やロシアを中心に、これまでの制裁決議の着実な実行を目指すという慎重論も根強く、議論の行方は不透明だ。

 一方、トランプ大統領は29日、中国の習近平国家主席と電話で会談し、北朝鮮が非核化に向かうよう「中国はあらゆる手段を使って説得すべき」と求めたという。

 また、トランプ大統領はツイッターで、北朝鮮に対するアメリカ独自の大規模な追加制裁を29日中に発表するとしている。