×

市川猿之助「命を失うような事故だった」

2017年11月25日 17:20
市川猿之助「命を失うような事故だった」

 左腕を骨折して休演中の歌舞伎俳優・市川猿之助(41)が25日、東京・新橋演舞場公演「スーパー歌舞伎II『ワンピース』」の千秋楽にサプライズで登場した。

 カーテンコールの幕が開くと、ステージ中央には長袖の黒いコート姿の猿之助がひとりで登場。うれしいサプライズに観客が総立ちで拍手をする中、猿之助は右腕を振り上げてキャスト陣をステージに誘導するなど、元気な姿を見せた。
 さらに、自身の代役を務めている尾上右近(25)が登場すると、猿之助自ら駆け寄り、右近の左腕をとって力強く上にあげたり、熱いハグをかわすなどしてねぎらう場面も。右近は大役を終え、安心したのか涙をぬぐう仕草を見せた。

 3度目のカーテンコールでは、自ら舞台袖のスタッフにBGMの音量を下げるように指示を出し、猿之助は「皆さん、本日は大千秋楽に、かくも大勢お越しいただきましてありがとうございます」とマイクなしであいさつ。
 続けて、満杯の客席に「私の不慮の事故によりまして、こういうことになりましたが、私がいなくてもこの芝居は本当にお客様が入るということで。入院中にどれだけ励まされたことか」と感謝の思いを自らの口で伝えた。

 けがの状態について、猿之助は「本来なら命を失うような事故だったのですが、優秀なスタッフや周りのサポートのおかげで腕(の骨折)だけですみました」と明かし、「このケガは良くしかならないそうでございます」と順調な回復を伝えて、ファンを安心させた。
 関係者によると、左腕のギプスはすでに外れている状態だが、まだ完治には至っていないという。