×

日米首脳会談が終了 北朝鮮、貿易で成果は

2017年11月6日 17:10
日米首脳会談が終了 北朝鮮、貿易で成果は

 5日に来日したアメリカのトランプ大統領は、6日午後、安倍首相との共同記者会見を終えた。首脳会談では何が話し合われたかを解説。

■北朝鮮への対応は

 北朝鮮への対応をめぐり、両首脳は圧力を最大限まで高めることで一致した。

 安倍首相「北朝鮮に最大限の圧力をかけるときです。北朝鮮の政策を変えさせるため、日米が主導し、国際社会と緊密に連携して、あらゆる手段を通じて北朝鮮に対する圧力を最大限まで高めていくことで完全に一致しました。そして北朝鮮に核・ミサイル開発を放棄させるため、中国がさらに大きな役割を果たしていくことが重要であることも一致しました」

 安倍首相はさらに、北朝鮮に対する日本独自の制裁措置として、35の団体と個人の資産凍結を7日に決定すると表明した。

 トランプ大統領は北朝鮮の脅威に対し「日本国民と団結し立ち向かっていく」と強調した。

■海洋秩序について

 また、両首脳は中国を念頭に、海洋秩序の維持や強化が重要だとして、安倍首相がこれまで主張してきた「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて協力を強化する方針で一致した。

■貿易問題は

 一方、焦点の貿易分野で、トランプ大統領は日本の市場に注文をつけた。ただ、FTA(=自由貿易協定)など具体的な話には踏み込まなかった。

 トランプ大統領「アメリカの大統領として、公平で自由で互恵的な貿易関係の達成に取り組む。アメリカの輸出品の日本市場への公正でしっかりしたアクセスを求める。これは日本との慢性的で不均衡な貿易赤字を解消するためだ」

 またトランプ大統領は「日本は大量の防衛装備品をアメリカから買うことが望ましい」とも述べた。