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東京ガス、88件の“不正検査”火災も発生

2017年11月1日 3:53

 東京ガスがガス栓の交換の際に行った検査でこれまで88件の不正があり、火事まで起きていたとして、経産省が厳重注意を行った。

 不正があったのは、東京ガスの協力会社が去年12月以降、ガス栓の交換をする際に行っているガス漏れの試験。経産省によると、協力会社はガス漏れの試験を行わなかったり、試験をしたのにウソの報告をしたものが合わせて88件あったということで、実際に東京都内で起きたガス漏れによる火事により不正が発覚したという。この火事でケガ人はいなかった。

 ガス漏れ試験が行われなかったことは、東京ガスが経産省に届け出た保安規定の順守義務に抵触することから、経産省は厳重注意するとともに、再発防止策の策定を求めた。

 東京ガスは「極めて重く受け止める」とコメントしていて、これまでにガス栓の交換をした約16万件について、不正がなかったか確認することにしている。