×

代表選 前原氏×枝野氏 消費増税で論戦

2017年8月22日 15:35
代表選 前原氏×枝野氏 消費増税で論戦

 民進党代表選挙に立候補した前原元外相と枝野元官房長官が22日、日本記者クラブで公開討論に臨んだ。社会保障の充実のための消費税増税をめぐり論戦となった。

 前原氏が消費増税について国民に理解を求める努力が必要だと主張したのに対し、枝野氏は「正しいことでも実現するプロセスが大事だ」と反論した。

 民進党・前原元外相「一番大きな違いというのは、その財源論だというふうに思います。分配政策をするということになれば、何に使われたかということをしっかりと国民に示しながら理解を求めるという、私は、努力が政治には求められているというふうに思います」

 民進党・枝野元官房長官「実は私は財源論は共通してると思ってまして、問題は、政治というのはリアリズムですから、どうやって実現をしていくのか、正しいことを言うと同時に、それを実現するプロセスを重視をすると。そこが違いだと思っています」

 その上で枝野氏は、税率10%への引き上げは「到底できる現状にはない」と強調した。一方、前原氏は増税分の使い道を借金の返済から教育や保育の無償化などに組み替えることで国民に理解を得ていく考えを示した。

 また、安倍内閣の支持率が下がっても民進党の支持率上昇につながらない原因について、枝野氏が「自民党との違いを明確に示すことが足りなかった」と述べたのに対して、前原氏は「批判だけの政党と見られているのではないか」と指摘し、異なる見解を示した。