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米韓合同軍事演習 北朝鮮の反応に警戒続く

2017年8月21日 18:26

 北朝鮮をめぐり緊張が高まる中、21日からアメリカと韓国の合同軍事演習が始まった。新たな挑発が警戒される北朝鮮はどう反応しているのか、韓国・ソウルから藤田賢治記者が伝える。

 北朝鮮は21日朝、労働新聞で演習に反発する論評を掲載しているが、その後は新たな反応は出していない。韓国大統領府関係者は特異な動向はないとしている。

 韓国の文在寅大統領は21日朝、北朝鮮に演習を口実にした挑発をしないよう呼びかけ、宋永武国防相は20日から相次いで訪韓したアメリカ軍の高官と会談。米韓の連携を強調し挑発をけん制した。

 演習は北朝鮮からの攻撃を想定し、コンピューター上で指揮系統や連携を確認するもので、北朝鮮は例年反発しており、去年は演習期間中にSLBM(=潜水艦発射弾道ミサイル)の発射実験を行った。

 21日朝の労働新聞は演習について「人民は活火山のように怒りを爆発させている」「敵は多くの兵器を動員すれば私たちが驚くと考えているがそれは誤算だ」と反発しているが、反発の報道はいまのところそこまで激しくない印象。

 北朝鮮は金正恩委員長の「アメリカの行動をもう少し見守る」との発言を受けまだ出方を見極めている可能性もある。韓国大統領府関係者は21日午後、「特異な動向は確認されていない」としたが、各国による警戒が続いている。