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金委員長、ミサイル発射に慎重な姿勢示す

2017年8月15日 10:22

 北朝鮮によるグアム周辺への弾道ミサイルの発射計画について、金正恩委員長は「アメリカの行動をもう少し見守る」と述べ、ミサイルの発射に慎重な姿勢を示した。

 15日付の朝鮮労働党の機関紙・労働新聞は、金委員長が14日戦略軍の司令部を視察し、日本上空を通過しグアム周辺に着弾する弾道ミサイル発射計画の報告を受けたと伝えた。

 金委員長は検討を行い、計画を評価した上で「愚かなアメリカの行動をもう少し見守る」と述べたという。

 北朝鮮はこれまで、計画の詳細を発表し挑発をエスカレートさせる一方で、計画について「慎重に検討」している、としてきた。今回すぐには発射に踏み切らない姿勢を示したとみられるが、その理由については述べられていない。

 また、アメリカに対し「今の状況がどちらにとって不利かを計算するべき」とした上で、「危険な行動を続けるなら重大な決断を下す」とけん制も続けている。