×

稲田氏不在…野党“隠ぺい” 閉会中審査

2017年8月10日 22:12
稲田氏不在…野党“隠ぺい” 閉会中審査

 国会では南スーダンに派遣されていた自衛隊の日報問題をめぐる閉会中審査が行われた。審議には稲田元防衛相が出席せず、野党側は「隠ぺいだ」などと追及した。

 民進党・福山哲郎議員「なぜ、この審議に稲田元大臣が出席されないのか非常に遺憾です」「内閣改造した後でも安倍内閣は国民に疑惑を晴らすような姿勢、考え方、改めたとは、今日の段階では考えられません」

 小野寺防衛相「(出席は)委員会でお決めになることが適切かと思っております」

 今回の問題では「廃棄した」とされていた日報が存在していたことを稲田氏は聞いていたのか。さらに、その日報が非公表になったことに稲田氏は関与していたのかが焦点だったが、稲田氏本人が不在のため議論は深まらなかった。

 また、日報の扱いについて稲田氏と協議した辰己前統幕総括官も「この問題を調査した特別防衛監察に答えている」との答弁を繰り返し、当時の状況の説明を避けた。

 民進党などは日報問題の調査をやり直すよう求めたが、政府側は「しっかりした結論を出した」と拒否した。こうした政府の姿勢を野党は厳しく批判しており、引き続き追及する方針。