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“日報”閉会中審査 稲田氏の関与疑惑は…

2017年8月10日 11:46
“日報”閉会中審査 稲田氏の関与疑惑は…

 国会では、南スーダンに派遣されていた自衛隊の日報問題をめぐる閉会中審査が行われている。質疑は稲田元防衛相の出席がないまま行われていて、民進党は「一番知っている元大臣が説明するのは当たり前だ」と出席を要求した。

 野党側は稲田元防衛相の関与がこの問題の最大の焦点と位置づけていて、本人を出席させないのは「隠ぺい」だとして政府・与党の姿勢をただした。

 民進党・升田世喜男議員「一番知っている当時の稲田大臣が説明するというのが当たり前だと思うんです。稲田元大臣の出席がやっぱり必要だなと、大臣はそう思いませんか」

 小野寺防衛相「参考人での出席については、これは委員会の中でご判断をされる内容かと思っております」

 一方、日報問題をめぐる特別防衛監察の調査結果では、稲田元防衛相が今年2月に防衛省幹部と面会した際に、日報の存在について「何らかの発言があった可能性は否定できない」と曖昧な表現になっている。その理由について小野寺防衛相は、特別防衛監察の聞き取りに対し「意見がわかれた」「元大臣に報告したかもしれないという人は意見が二転三転し、曖昧なところもあった」と説明した。

 また、升田議員が「調査に信頼性がおけるかどうか、多くの国民が疑問に思っている」として再調査を求めたのに対し、小野寺防衛相は「特別防衛監察はしっかりとした結論を出されたものと認識している」として、必要がないとの認識を示した。