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iPS細胞で難病創薬 世界初の「治験」へ

2017年8月1日 15:30
iPS細胞で難病創薬 世界初の「治験」へ

 京都大学の研究グループがiPS細胞を使って開発した薬の治験、人を使った実験を世界で初めて行うことを発表した。

 1日午後、会見を開いた京都大学によると、FOPと呼ばれる難病は筋肉や腱の組織の中に骨ができる病気で、現在有効な治療法はない。

 そこで研究グループは、FOPの患者から作製したiPS細胞を使って、「シロリムス」という免疫抑制剤が、筋肉が骨に変化するのを抑える効果があることを突き止めた。研究グループは秋以降から、患者に投与する『治験』を始めるという。

 FOP患者の1人、山本育海さんは1日午後に会見を開き、予想以上の早さで治験が始まり、とてもうれしいと話した。

 iPS細胞を使って開発した薬の治験は世界で初めてとなる。