アメリカのトランプ大統領は２８日、議会で可決されたロシアへの制裁を強化する法案に署名し、成立させる意向を表明した。ロシア側がさらに反発を強めるのは確実。

　この法案は、ロシアが去年の大統領選に介入したとされる問題などに対する制裁を強化するもの。また、大統領が制裁を緩和する際には議会の審査を義務づけるとの内容が盛り込まれている。ロシアとの関係改善に意欲を示すトランプ大統領は判断を保留してきたが、ホワイトハウスが２８日、署名する方針を発表した。

　ロシア側はすでにロシアに駐在するアメリカ外交官らの削減を求める対抗措置を発表しているが、反発をさらに強めるのは確実で、両国の関係改善は一層遠のきそうだ。