×

ハンセン病セミナー 差別や偏見の経験語る

2017年7月28日 21:50
ハンセン病セミナー 差別や偏見の経験語る

 ハンセン病について学ぶセミナーが都内で開かれ、国の隔離政策によって差別に苦しみながら療養生活を余儀なくされた元患者が自らの経験を語った。

 東京の「多磨全生園」で過ごしてきた平澤保治さん(90)。14歳でハンセン病を発症してから76年。都内のセミナーで自らの経験を語った。

 ハンセン病の元患者、平澤保治さん「(当時の)優生保護法で私たちは子どもを持つことを法律的に禁じられた(いまも)公然と(ふるさとで)お墓参りができない」「すごい差別を受けたけど、怨念を怨念で返すことに未来はない。ゆるす心にこそ明日がある」

 ハンセン病の元患者はかつて国の隔離政策のもと、強制的に療養所に入れられた。全国の施設に入所している元患者の平均年齢は85歳を超え、いわれのない差別の歴史をどう伝えていくかという課題が残されている。