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「1月に把握」答弁の“矛盾”追及~蓮舫氏

2017年7月25日 12:19
「1月に把握」答弁の“矛盾”追及~蓮舫氏

 加計学園の問題をめぐる予算委員会の集中審議が25日は参議院で行われている。安倍首相が加計学園による獣医学部新設の申請を知ったのは「今年1月20日」と答弁したことについて、民進党の蓮舫代表は過去の答弁との矛盾を追及した。

 蓮舫代表は、安倍首相が先月には、「申請を知ったのは国家戦略特区に申請が出された段階」と答弁していたと指摘し、24日の答弁は虚偽ではないかと批判した。

 蓮舫代表「どっちが虚偽答弁なんですか。予算委員会の福島さんの質問、決算委員会の平山さんの質問、昨日の予算委員会の大串さんの質問、どれ(に対する答弁)が間違いでどれが正しいんですか」

 安倍首相「先ほど整理が不十分であったということでお話をさせていただいたところでございました。いわば加計学園と今治市ということで少し私も混同があったことはおわびをしなければならないわけでございますが、その点について今私が答弁をさせていただいたことが事実でございます」

 蓮舫代表「国家戦略特区に安倍政権になって申請を今治市とともに出された段階で承知をしたわけでございます。明快に答えてますよ、違うんですか」

 安倍首相「私が議長を務める国家戦略特区諮問会議にこの申請がかかるのは申請段階ではないわけでありまして、申請を決定する段階であり、それは1月の20日であったということです」

 蓮舫代表「総理、国会を何だと思ってますか。国会の答弁がその自己矛盾が指摘をされたら、そしたらあの時は正確でなかったから今正確に話します。とても不誠実な対応だと思います」

 安倍首相は過去の答弁で「加計学園と今治市と混同があった」と陳謝した上で、正確には加計学園の申請を知ったのは諮問会議で事業者を認定した今年1月20日だと改めて主張した。これに対して蓮舫代表は「私たちは何を信頼すればいいのか」と厳しく批判した。

 また、これに先立つ自民党議員の質問で安倍首相は、加計学園の加計理事長からは獣医学部新設についての相談や、依頼は一切なく「そういう関係だからこそ友人として長い付き合いができた」と強調した。