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サンマ漁獲量 国別の制限、合意できず

2017年7月15日 21:49
サンマ漁獲量 国別の制限、合意できず

 サンマなど漁業資源の保護について話し合うNPFC(=北太平洋漁業委員会)の第3回会合が終了し、日本側が提案したサンマの漁獲量制限は合意できなかった。

 札幌市で3日間にわたって行われていた「北太平洋漁業委員会」の会議には、日本や中国、台湾など8つの国と地域が参加した。

 サンマをめぐっては、北海道や東北などで水揚げ量が年々減少していて、日本はこの原因が周辺国の乱獲ではないかとして、サンマの国別漁獲枠を設けることを提案していた。

 この提案に対し、中国やロシア、韓国が「サンマの漁獲枠を作るのは時期尚早だ」と反対し、漁獲枠を設けるという合意はできなかった。

 ただ、「サンマを捕る船の数を増やすことを禁止する提案」は合意され、中国、韓国、台湾は、今後、船の隻数を増やせなくなった。

 これらについて、全体会議では各国の溝が埋まらず、14日午後からトップ同士が話し合って結論を出したという。

 来年7月の次の会合でも、引き続きサンマの漁獲枠について議論される予定。