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日EU交渉 JA関係者から懸念の声相次ぐ

2017年6月27日 21:21
日EU交渉 JA関係者から懸念の声相次ぐ

 日本とEU(=ヨーロッパ連合)の自由貿易をめぐる交渉が大詰めを迎える中、全国のJA関係者らが集会を開き、参加者からは割安な農産品の輸入が増えることへの懸念の声が相次いだ。

 集会には全国から農協の関係者ら600人が参加。日本とEUの間で大詰めを迎えているEPA(=経済連携協定)の交渉は、自動車など工業製品の輸出が拡大するものの割安な農産品の輸入につながり国内農業にとって打撃になると指摘した。

 JA全中・奥野会長「工業製品を売り込むために農業が犠牲になる。そういうパターンはもうそろそろ止めていただきたい」

 また、交渉で焦点となっているチーズをめぐり、北海道の参加者は「若い後継者が一生懸命頑張っているがEU産はブランド力と高い品質があるので市場を占領される」と不安を訴えた。これに対し自民党の責任者である西川議員は「同じ気持ちだ。徹底的に最後まで頑張る」と生産者に配慮した交渉を進める考えを示した。