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モスル奪還目前 「イスラム国」自爆で抵抗

2017年6月24日 12:23

 過激派組織「イスラム国」のイラクでの最大の拠点モスルはイラク軍による奪還が目前だが、「イスラム国」側は戦闘員による自爆テロを繰り返し、必死の抵抗を続けている。

 イラク軍によると、モスル東部で23日、爆発物を身につけた3人が自爆し、多数の市民が死傷した。「イスラム国」系の通信社は、戦闘員による犯行で、イラク軍に対する攻撃だと伝えている。

 またAFP通信によると、戦闘が続く西部の旧市街でも23日、逃げる市民に紛れ込んだ「イスラム国」の戦闘員が自爆し、12人が死亡した。市民がイラク軍の方に走り出した際、中にいた男が「神は偉大なり」と叫び自爆したという。

 現在、モスル西部では「イスラム国」がわずかに旧市街の一部を支配するのみで、陥落は時間の問題とみられているが、「イスラム国」側は市民を巻き添えにしたテロ攻撃などで必死の抵抗を続けている。