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米・共和党議員らに銃乱射 下院幹部が重体

2017年6月15日 7:23

 アメリカの首都・ワシントン近郊で14日、共和党の下院議員らに向けて男が銃を乱射し、幹部が重体となっている。現地から田口舞記者が伝える。

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 議員が狙われた犯罪に、アメリカ社会は大きな衝撃に包まれている。銃撃現場を撮影したとされる映像からは、銃声と思われる音が複数回、確認できる。

 現地メディアなどによると、バージニア州にある公園で14日朝、野球の練習をしていた下院議員らに向けて、白人の男(66)が突然、銃を乱射した。下院の幹部、スティーブ・スカリス院内幹事が撃たれて重体のほか、4人がケガをした。男は警官との銃撃戦の末に死亡した。

 現場にいた議員「バッティング練習中に突然、銃撃を受けた。犯人はライフルを持っていた。我々はベンチに飛び込んだ」

 男は過去、フェイスブックに「民主主義を破壊したトランプと、その仲間たちに報復する時だ」と書き込んでいた。

 事件を受けてトランプ大統領は、国民に団結するよう呼びかけた。

 警察が詳しい動機を調べているが、トランプ大統領への反感という政治的な背景が見えてきたことで、アメリカ社会の「分断」が改めて印象づけられた。