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トランプ大統領、FBI前長官の証言を否定

2017年6月10日 10:17

 アメリカのトランプ大統領に解任されたFBI(=連邦捜査局)のコミー前長官による議会証言から一夜明け、トランプ大統領は日本時間10日早朝、記者会見で証言を否定した。

 アメリカ社会に衝撃を与えたコミー前長官の証言だが、トランプ大統領はそれにひるむ気配をみじんも見せず、徹底抗戦の構えだ。

 コミー前長官は、トランプ大統領に、元側近とロシアとの関係の捜査を打ち切ることや、忠誠心を求められたと証言したが、トランプ大統領はいずれも否定した。

 記者「元側近の捜査打ち切りを求めた?」

 トランプ大統領「言ってない!」

 記者「コミー前長官に忠誠心を求めた?」

 トランプ大統領「言ってない!」

 記者「宣誓した上で証言できる?」

 トランプ大統領「100%できる!」

 また、トランプ大統領は「私が何を話したのか、特別検察官に喜んで証言する」と自信を見せた。

 一方で、トランプ大統領はこれまで、コミー氏との会話を録音したテープがあると主張していたが、「近いうちに話す」とだけ述べ、本当に存在するのか明らかにしなかった。ロシア問題を調査する議会下院の委員会はホワイトハウスに対し、23日までにテープを提出するよう求めた。テープの存在が明らかにされるのかが今後の焦点となる。