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“文書”巡り…文科省に今日中の報告求める

2017年6月9日 16:17
“文書”巡り…文科省に今日中の報告求める

 安倍首相の友人が理事長を務める加計学園の獣医学部新設をめぐる問題で、民進党は党の会合で、文部科学省に対して「官邸の最高レベルが言っていること」などと書かれた内部文書が存在したのかどうか、9日中に明らかにするよう求めた。国会記者会館から中村友美記者が伝える。

 9日中の報告を求める民進党に対して、文科省側は「検討する」と繰り返すにとどまった。

 文科省内で作成されたとされる文書について、松野文科大臣は9日朝、再調査を行うと発表した。しかし、民進党は「名前が出ている人物に確認を取ればすぐにわかる」として、文書が存在したかどうか9日中に報告するよう文科省に求めた。

 民進党・玉木議員「今まで出来なかったけど(再調査が)出来るようになった理由もわからない。調査対象も大体わかってるし、調査すべき人ももうわかっているわけですから、少なくとも関連の文書・メールがあるのかないのかは、今日中に教えてくださいよ」

 文科省担当者「速やかに調査をどうするかを検討して、どういったタイミングで公表するかも含めて持ち帰らせていただければと思います」

 こうした中、民進党など野党4党は9日、行政文書の保管を厳格化する公文書管理法改正案を衆議院に提出した。法案には職務上作成、または取得した「個人的なメモ」も行政文書とするほか、電子データの保存を1年以上にすることなどが盛り込まれている。