やせて頭スッキリ!?注目のグルテンフリー
美容や健康を目的に小麦粉が使われている食材をなるべく食べない“グルテンフリー”が注目されている。対応するレストランが続々と誕生しているほか、グルテンフリーをチャンスとして捉える動きもあるようだ。
■“グルテンフリー”その味は?
グルテンフリーとは、小麦などから生成されるタンパク質の一種、グルテンを含む麦製品をなるべくとらない食事法のこと。大阪府・大阪市にある店では、小麦粉の代わりに長芋をつかうなどし、グルテンを一切使っていないという。
来店客からは「普通のお好み焼きよりも軽くてさっぱりしている」「グルテンフリーなんですけど、(違いは)わからないです。普通のお好み焼きと」という声が聞かれた。
グルテンフリーの動きはパスタの店でも見られる。東京都・台東区にある店では、パスタに小麦粉を使わずにそば粉を使うことで、グルテンを一切使っていないということだ。さらにパスタだけではなく、すべてのフードメニュ-がグルテンフリーだという。
■便秘が治って頭痛がとれる!?
グルテンフリーはモデルのミランダ・カーさんやテニスのジョコビッチ選手もとり入れるなど、健康や美容に関心の高い人たちの間で注目されている。
グルテンは体内で分解しづらい構造のタンパク質のため、腸の粘膜を荒らすことがあるという。人によっては体調を崩したり、イライラやうつといった心の不調を引き起こしたりすることもあるという。
実際に、グルテンフリーによる食事療法を行っている溝口医師はこう語る。
「(グルテンフリーを指導した)そういう方々の3分の1くらいは、グルテンを抜くことで何らか改善することはよくあります。下痢が治る、便秘が治る、頭痛がとれる、ちょっと頭がスッキリする、やせる、そんなことですね」
人気のお菓子もグルテン不使用バージョンを発売するなど、注目されている。
■売り上げが5倍に
そんなグルテンフリーを、チャンスと捉える動きも出てきている。
秋田県・大潟村にある工場では約10年前から、米粉からパスタを作っているというが、当時はなかなか売り上げが伸びなかったという。しかし、商品パッケージを工夫したところ―
「去年からグルテンフリーというキーワードを(商品パッケージに)加えて、大体1年で(売り上げが)5倍」
5月には“日本米粉協会”が設置されるなど、グルテンフリーを追い風に米粉を売り込む動きが拡大している。グルテンフリーはどこまで広がりをみせるのだろうか。