９日に投票日を迎える韓国大統領選挙で、選挙戦最終日の８日、各候補者らが最後の会見に臨んだ。最大野党「共に民主党」の文在寅候補が優勢の中、他の候補がどこまで追い上げるかが注目される。

　選挙戦最後の世論調査で支持率４２．４％とトップを走る文候補は、朴前大統領を罷免に追い込んだ力を政権交代につなげようと訴えた。

　共に民主党・文在寅候補「圧倒的得票率が韓国を新しくさせる力だ！」

　北朝鮮への強硬姿勢を強調して保守層を取り込み、支持率が１８．６％と同率２位となった「自由韓国党」の洪準杓候補は、有権者に逆転を訴えた。

　自由韓国党・洪準杓候補「洪準杓を選べば自由な大韓民国を守れる！」

　世論調査で洪候補に２位に並ばれた「国民の党」の安哲秀候補は、韓国政治の従来の保守と革新の対立構図から脱却が必要だとして中道の立場である自らへの投票を訴えた。

　国民の党・安哲秀候補「１番と２番（文候補と洪候補）は過去の古い政治です」

　終盤にかけ、保守層の支持を受け勢いを見せている洪候補に対し、安候補にはその後支持が上がる材料がなく苦戦が予想される。


◇世論調査・支持率
文在寅候補…４２．４％
洪準杓候補…１８．６％
安哲秀候補…１８．６％
（５／１～２リアルメーター調べ）