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資産の一部除外も…沖ノ島、世界遺産登録へ

2017年5月6日 17:32
資産の一部除外も…沖ノ島、世界遺産登録へ

 福岡県宗像市の「沖ノ島」が世界遺産に登録される見通しとなった。ただ、推薦していた資産の一部が除外されたことについて、地元では戸惑いの声も上がっている。

 ユネスコの諮問機関・イコモスは5日、宗像市沖に浮かぶ『神宿る島』沖ノ島について、「世界文化遺産への登録がふさわしい」と勧告した。しかし、推薦していた8つの資産のうち、宗像大社など4つは「世界的な価値とは認められない」として除外。資産名も「関連遺産群」を外して、「『神宿る島』沖ノ島」に変更することを条件にしている。

 宗像市民「世界遺産登録となればうれしい。自慢ですよね。(8つの資産が)全部登録されるのが一番いい」

 すべての資産が認められなかったことについて、地元・宗像市の谷井博美市長は「大変厳しい内容に驚いている。8つの構成要件資産が記載されるように、国・福岡県・福津市と手を携えて取り組んでいきたい」と述べた。

 世界遺産への登録は今年7月にポーランドで開かれる世界遺産委員会で審議され、正式に決まる見通し。