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米国務長官“シリア攻撃は北朝鮮への警告”

2017年4月10日 15:51

 挑発行為が続く北朝鮮に対し、アメリカが圧力を強めている。アメリカのティラーソン国務長官はシリア軍への攻撃は北朝鮮への警告の意味もあるとの考えを示した。

 アメリカのティラーソン国務長官は、テレビ番組の中で「北朝鮮は、シリアへの攻撃をどう受け止めるべきか」との質問を受け、北朝鮮に警告した。

 ティラーソン国務長官「(北朝鮮などがシリア攻撃から) 受け取るメッセージは他国への脅威となるなら、対抗措置を取る可能性があるということ」

 また、「われわれの目的は朝鮮半島の非核化だ」と述べ、核開発を進める北朝鮮を強くけん制した。

 こうした中、アメリカの原子力空母「カール・ビンソン」は8日、予定を変更し、朝鮮半島の近海へ向かった。マクマスター大統領補佐官は挑発行為を繰り返す北朝鮮への賢明な対抗策だと説明している。

 北朝鮮では今週、政治的行事が続くことから核実験やミサイル発射の可能性が指摘されていて、アメリカ軍が朝鮮半島周辺で活動することで北朝鮮への圧力を強める狙いがあるとみられる。